2023年7月。「096k熊本歌劇団」が、ヨーロッパ最大のマンガイベントである「Japan Expo 2023」に向けて、パリへ旅立ちました！
「Japan Expo」は、フランス・パリで開催される、日本文化に捧げられたイベント。
初めての開催は1999年で、年々来場者数は増え続けています。今年はなんと25万5千人もの来場者が訪れました。
来場者は、マンガやアニメ、コスプレ、ウェブトゥーン（縦スクロール漫画）、特別展示、ライブイベントなど、日本文化に関連する様々なアクティビティを楽しむことができます。今年の「Japan Expo 2023」には、マンガ出版社コアミックスも参加。コアミックス取締役であり、フランスで高い人気を誇る漫画家の北条司（代表作『CITY HUNTER』『キャッツ❤︎アイ』）が特別ゲストとして招聘されたのです。さらに、コアミックスが運営する「096k熊本歌劇団」も、初の海外公演会場として「Japan Expo 2023」を選び、そのステージに出演しました。
「096k熊本歌劇団」は、女性だけで構成される劇団。『前田慶次 かぶき旅』（原作：原哲夫、堀江信彦 作画：出口真人）という漫画を原作とした舞台を上演しています。
原作は日本国内で現在100万部以上売れており、劇場公演は熊本を中心に多くの方に楽しまれています。そこで、国際的なオーディエンスにもこの舞台を披露できればと、「Japan Expo」に参加する運びとなりました。フランスでも原作の漫画は、piccoma Europeから翻訳出版されています。
在籍している24人のうち20人の劇団員と多くのスタッフが4日間にわたり、マンガと日本のアニメーションに捧げられたイベント内の2つのステージで公演しました。
・会場メインステージ（ICHIGO STAGE）にて、舞台『前田慶次かぶき旅～肥後の虎・加藤清正～編』を上演。
・日本文化パフォーマンスステージ（SAKURA STAGE）にて、伝統的な日本の芸能やアニメソングのライブパフォーマンスを披露。
◾️舞台公演（7月13日と15日）
「096k熊本歌劇団」にとって最大の挑戦がありました。それは、舞台『前田慶次かぶき旅～肥後の虎・加藤清正～編』をわずか60分で表現することです。この舞台は元々日本の観客を対象にし、約75分間の演目でしたが、今回は限られた時間の中でフランスの観客に理解しやすくするために、変更と簡略化が必要でした。この舞台の魅力が十分に伝わるか、不安はありましたが、その結果はあらゆる期待を超えた大成功となりました！
たった2日間で観客が400人から1500人に増えたこの公演は、今回のためだけに特別に作成された字幕によってフランスの観客を魅了しました。国際的な編集チームの監修による感動的なストーリーと、20人の劇団員たちの熱演により、この舞台は日本語の枠を超えてフランスのファンの心をつかみ、彼らは観賞後、愛情と応援の気持ちを公演に寄せてくれました。
さらに、特別ゲストとして、熊本から日本を代表するキャラクターとなったくまモンと、三味線ロックユニットとして何度も「Japan Expo」に参加されているKUNI-KENさんもこの舞台に出演。彼らの力も加わり、ステージは更に熱狂を帯びました。
また、フランス公演のために、背景とアニメーション効果を追加。これらの背景は、来日し、コアミックスの熊本の拠点で活動する、世界サイレントマンガオーディション入賞者10人によって制作されました。今後の熊本での公演でも使用される予定です。「096k熊本歌劇団」と世界各地から訪れたアーティストが協力し、高森町で一緒に作り上げた背景は、生の舞台でのクオリティを高め、さらなる感動をお届けできることでしょう。
◾️日本芸能のパフォーマンスとアニメソングメドレー（7月14日と16日）
舞台公演に加えて「096k熊本歌劇団」はフランスのファンに、和太鼓、歌、殺陣といった自慢の日本の芸能を披露しました。また、特別なアクセントとして北条司と原哲夫のアニメ化された作品の主題歌（TM NETWORKの「Get Wild」、杏里の「CAT'S EYE」、クリスタルキングの「愛をとりもどせ‼」）が演奏され、劇団員たちの感動的なパフォーマンスと共に観客を魅了しました。
さらに、原作者が熊本出身であることから、世界的な人気マンガ『ONE PIECE』のアニメオープニング曲「ウィーアー！」の特別カバーも披露され、2日間で約3000人の観客がこの特別なパフォーマンスを楽しみました！
4日間のイベントを通じて、観客の皆さんは「096k熊本歌劇団」のメンバーたちの顔を覚えてくれて、多くのファンが劇団員たちの前で立ち止まり、一緒に写真を撮り、直接感謝の言葉を伝えてくれました。
「096k熊本歌劇団」は日本国内外での公演を続け、熊本と高森町の美しさ、そしてコアミックスの素晴らしいマンガの魅力を世界中の多くのファンに伝えていきます！
メルシー、ジャパンエキスポ！
メルシー、フランス！
ア ビヤント！ (またお会いしましょう）
