『東京カンナビス特区 大麻王と呼ばれた男』は、主人公の千東森生(ちとうもりお)が大学の同窓会で旧友に再会したことをきっかけに、大麻をめぐる犯罪に巻き込まれていくクライムサスペンス。
大麻のような違法薬物をテーマにした漫画は今ではめずらしくありませんが、この漫画の特徴は"製造過程のリアルさ"。
主人公の森生は自分の経営する花屋で培った植物の栽培知識をもとに、より品質のいい大麻を製造しようとしていきます。品質を徹底的に追求する姿は、とても大麻を初めて扱った人間には見えません。
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初めて大麻を見た時は唖然としていた森生。しかし、そのうち自ら手入れをするように…。[/caption]
経営難に陥る花屋をなんとかやりくりしながらギリギリで家族を養っている森生は、妻に服、高校生の娘にはスマホすら買ってあげられない状況です。
さらには、妻が起こした交通事故をきっかけに家計が赤字に転落。初めは断固として断っていた、旧友の大麻栽培の誘いに乗らざるを得なくなってしまいました。実際にリアルでも大麻に関わるようになってしまった人々の現実的な理由が垣間見えます。
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夢だった花屋の経営はうまくいかず、家族に我慢をさせていた[/caption]
そして、大麻犯罪に巻き込まれていくのは森生だけではありません。
森生に大麻栽培をすすめた旧友の加賀山、そして大麻で得た利益を知らずに享受するその家族まで…。違法なものを製造していれば、当然関わる相手も暴力団のような反社会的な存在に。
森生と周囲の人生が狂い始めます。
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旧友の加賀山に再会してからすべてが変わってしまった森生。この男に会わなければ、あるいは…。[/caption]
平和な日常から一転、違法植物・大麻に魅入られていく森生。果たして彼の運命はいかに..?
『東京カンナビス特区 大麻王と呼ばれた男』は毎月25日発売の月刊コミックゼノンで連載中。最新第2巻は本日発売です!
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森生はいかにして「大麻王」と呼ばれるまでになったのか?[/caption]